頑固なくせ毛で悩んでいる。
もしかしたらその髪質、捻転毛か連珠毛かもしれません。
これらは、通常のくせ毛ケアで改善することが、難しいタイプの毛質です。
捻転毛・連珠毛の原因や改善方法を知り、髪の悩みを解決していきましょう。
捻転毛・連珠毛の症状とは?こんな人は当てはまる
普通のくせ毛よりも強い症状をみせる「捻転毛(ねんてんもう)」と「連珠毛(れんじゅもう)」。
これらは、毛髪奇形と呼ばれることもあり、日本人には珍しい毛質となっています。
毛自体が縮れているため、一見頑固に見えるものの、その毛質は非常にもろく、切れやすいことが特徴です。
「ひどいくせ毛で思うように伸びない!」
そんな悩みを抱えている場合は、捻転毛・連珠毛を一度疑ってみましょう。
自分で確認する方法は?
「捻転毛」や「連珠毛」かどうかを知るためには、自分の髪の毛をじっくり観察します。
捻転毛の場合
(画像出典:https://joe-frusciante.hatenablog.com/entry/2018/04/18/223015)
毛の太さがバラバラで、コイルのようにねじれている場合は「捻転毛」である可能性が高いでしょう。まっすぐ生えるケースもあり、自覚がない場合もあります。
連珠毛の場合
(画像出典:https://joe-frusciante.hatenablog.com/entry/2018/04/18/223015)
「連珠毛」の場合も、毛の太さがまちまちですが、髪のあちこちが数珠のような状態になっていて、触るとゴワゴワした感触があります。
数珠部分は肉眼で確認できないことがあり、顕微鏡で確認してみてもよいでしょう。
捻転毛・連珠毛と通常のくせ毛はどう違う?
(画像出典:https://joe-frusciante.hatenablog.com/entry/2018/04/18/223015)
自分の毛質が「捻転毛」「連珠毛」かもしれない場合、
「ちょっと強いくせ毛なんだ」
と、一般的なくせ毛の対策を行ったり、そのまま放置してしまうのは危険です。
「くせ毛」「捻転毛」「連珠毛」を改善するには、それぞれの毛質に合わせたケアや対策が大切なため、違いを事前に知っておきましょう。
くせ毛(波状毛)の特徴
くせ毛は、「波状毛(はじょうもう)」と呼ばれ、その名の通り波のようにうねっているのが特徴です。
猫っ毛のような、細い髪質であることが多く、一見パーマにしか見えないような、キレイなウェーブの人もいます。
湿気が多い場所では特に広がり、まとまらなくなります。
髪の太さは、直毛の人と変わらず、縮毛矯正でまっすぐな髪にできます。
捻転毛の特徴
「捻転毛」は、くせ毛とは違い髪の太さが、場所によって変わります。
拡大してみると、ランダムに平たい部分があり、それがさらにねじれてしまっているため、髪が傷みやすかったり、まとなりにくくなったりします。
ねじれがあるため、毛がすぐに切れてしまい、長く伸ばすことが難しいでしょう。
幼少期~思春期に、よく現れる点も「捻転毛」の特徴です。
毛の流れが均一でないため、髪がボサボサに見えてしまいがちです。
連珠毛の特徴
「連珠毛」は丸く膨らんだ部分と細い部分が交互になっている毛質で、ビーズ髪と呼ばれることもあります。
膨らんでいる部分は強度があるのですが、細い部分が極端に弱いため、切れ毛、抜け毛の大きな原因となります。
指で髪をはさみ、すっと指の間を通してみた時、ボコボコ感を感じる場合は、「連珠毛」である場合が多いでしょう。
ブラッシングをしている最中も切れてしまうため、セットが難しい髪質でもあります。
捻転毛(ねんてんもう)の原因と治し方
「自分はどうやら捻転毛らしい。」
と気付いたら、「捻転毛」になってしまった原因や改善方法へ目を向けてみましょう。
正しいケアを行うことで、ねじれを軽減し、毛を守ることへつながります。
捻転毛になってしまう原因をチェック
「捻転毛」になってしまう主な原因は遺伝と言われています。
家族や親せきに「捻転毛」の人間がいる場合は、まず遺伝と考えて間違いありません。
遺伝以外の原因
周りに「捻転毛」の人がいないという場合は、生活習慣の乱れや体質が原因になると言われています。
睡眠不足や偏った食事などを続けてしまった結果、髪が必要としている栄養素が不足するケースがあるためです。
また、皮脂が多い体質の場合、毛穴が詰まってしまい、生えてくる毛が「捻転毛」になる場合もあります。
遺伝の場合は病院も視野に
生活習慣や毛穴の詰まりは、日々のケアで改善できますが、それでも治らない場合は遺伝、もしくは病気の場合もあります。
全身性強皮症や扁平苔癬なども疑われ、不安な場合は一度だけでも、皮膚科を受診しておきましょう。
捻転毛を自分で改善するにはどうしたらいいの?
「捻転毛」を少しでも抑えたり、目立たなくしたりするためには、ケアが重要です。
直毛であれば、髪にツヤやコシを与えてくれるブラッシングも、「捻転毛」にとっては髪を傷めるだけの結果になってしまいます。
髪の保湿が重要
捻転毛のケアで、取り入れたいのが“髪の保湿”です。
髪を守っているキューティクルは乾燥に弱いため、「流さないタイプのトリートメント」で髪に栄養を与え、乾燥から守ってあげましょう。
「流さないトリートメント」は乾燥など外部ダメージにより、髪内部の栄養が逃げないようにコーティングする役割があります。
髪のツヤが失われがちな「捻転毛」には、有効なアイテムになります。
捻転毛向けのシャンプーを使う
捻転毛向けのシャンプーは、髪に負担のかからないノンシリコンタイプがよく「haru スカルプシャンプー」などが評判が良くておすすめです。
高い保湿効果でくせ毛を抑えてくれます。口コミでも泡立ちの良さと保湿力の高さが高評価を得ており、髪の毛を柔らかく扱いやすくしてくれると評判です。
美容院で縮毛矯正をする
根本的な改善にはなりませんが、捻転毛を直すのであれば美容院で縮毛矯正をされることもおすすめです。
美容室を選ぶ際は、できるだけ縮毛矯正に特化したサロンを選ぶようにしましょう。
「捻転毛」の状態を落ちつかすためにも、髪への負担が大きいカラーなどは、できるだけ避けてください。
捻転毛を抜くのは絶対NG
捻転毛があると抜きたくなりますが、以下のデメリットがあるので避けましょう。
- 埋没毛の発生
- 黒ずみや色素沈着
- 肌トラブル
自分でどうすることもできない場合は、縮毛矯正を専門に扱う美容室や皮膚科に相談してみましょう。
連珠毛(れんじゅもう)の原因と治し方
日本人の毛質の中では最難関だと言われることもある「連珠毛」。
「連珠毛」の原因は?今行っているケアは正解?
むやみにあれこれ試すのではなく、一度詳しくチェックしてみましょう。
連珠毛になってしまう原因をチェック
「連珠毛」になってしまう原因は、「捻転毛」と同じく、家系的な遺伝がほとんどです。
また、10代までに症状が出る場合が主ですが中には、
「小さい頃は直毛だったのに、途中から連珠毛になってしまった」
「妊娠出産を機に、連珠毛で悩まされるようになった」
という例もあります。
元々の髪が細い場合は、栄養バランスの乱れやストレスなどで、「連珠毛」になってしまった、という例もあります。
毛髪の悩みには、何といってもストレスが厳禁です。
毛の問題で悩んだ結果、「連珠毛」が酷くなった……そんな状態にならないためにも、上手な付き合い方を知っておきましょう。
連珠毛を改善するにはどうしたらいいの?
「連珠毛」を少しでも改善したいなら、まずは生活習慣を見直しましょう。
そして、髪が細くなっていますので内と外から髪に栄養を届けます。
髪へ栄養を与える海藻やナッツ類などを、積極的に食事へ取り入れることで、毛切れを防ぐことはできます。
内からだけでなく、トリートメントを利用し、外からも栄養を届けてあげましょう。
トリートメントとコンディショナーな同じ、と考えている方が多いようですが、髪を補修する効果があるのはトリートメントです。
髪に優しいシャンプーと合わせて、普段使いのヘアケアアイテムを見直してください。
美容院でプロのトリートメントを受ける
できれば、定期的に美容院へ通い、プロのトリートメントを受けると、驚くくらいにまとまりを感じられます。
とにかく傷みやすい「連珠毛」ですから、むやみなブラッシングやヘアカラー、帽子やヘアアクセサリーなどは、できるだけ使用しないようにしましょう。
さらに悪化させる恐れもあることから抜くことも厳禁です。
連珠毛向けのシャンプーを使う
「haru スカルプシャンプー」は、高い保湿効果でくせ毛を抑えてくれ、連珠毛におすすめです。他のくせ毛にも使えるので、1つあると重宝するでしょう。
他にも美容院でおすすめのものを紹介してもらうのも有効です。
捻転毛・連珠毛は改善することがある
付き合い方が難しい捻転毛・連珠毛ですが、生活習慣の改善や、ヘアケアの仕方で、広がりやパサつきを抑えることができます。
実際に治ったという口コミも見かけることがあります。
遺伝でどうしても直らないという場合を除くと、以下が有効です。
- 生活習慣を見直す
- ヘアトリートメントで保湿する
- ノンシリコンシャンプーを使う
- 髪のダメージが大きいカラーは避ける
- トリートメントに精通した美容室を利用する
ヘアトリートメントを使用したり、毎日の食生活に気を配ったり、睡眠をしっかりとったり、そんな日常生活から見直してみましょう。
毎日毎日の積み重ねが、捻転毛・連珠毛の悩みを軽減してくれますよ。